人を信じる力

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西成のねえちゃんの「人を信じる力」

釜ヶ崎のボランティア・ケースワーカー 入佐明美

大阪市西成区釜ヶ崎(現在の呼称は「あいりん」)で、30年間ケースワーカーのボランティアを務める女性の記事です。

僕も数年前、あいりん地区の安宿に泊まったことがあります。
安宿とはいえ、一応ビジネスホテルでしたので、想像したほどは悪くなかったのですが(とはいえ、お風呂のお湯が原因なのか、帰宅して数日は目が真っ赤に腫れましたけど)大げさでなく、あいりん地区の現状には驚きました。

誤解を恐れずに言えば、インドのスラムよりある意味悲惨に感じました。

インドの場合、良くも悪くもカースト制度があり、下位のカーストの人たちは自分の立場をそれなりに受け止めて生活し、また上位のカーストの人たちはその人たちなりに輪廻の中の一度の人生がたまたま恵まれていただけで、この徳を施すことによって減らさないように生活している、という光景に僕が出会った数少ない人たちの間でもみられました。

しかし、日本の場合、あいりんで日雇いで生活している人たちの荒み具合は想像を超えていました。

この記事は、そのときの情景をまざまざと思い出してくれるのと同時に、人が生きていく上で必要な物を思い出させてくれます。

お互いを信じ合うことで、人が人として生きていける。

言葉にすれば短い物ですが、こんなに難しくて、こんなに美しい言葉はありません。
そして、このことこそが今の日本に、世界に欠けていることではないでしょうか。

「人を信じる力」への2件のフィードバック

  1. いや、なかなかできない話です。
    信念を持って活動しているのでしょう。
    「志」が違いますね。

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