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「21世紀の経済論」kindle版

内容紹介

お金の常識とは一体何なのか?
資本主義は終焉を迎えるのか?
来る未来の世界の経済とは?
シロウトがシロウトゆえに専門家の「常識」や「前提」に疑問を抱き、自ら深く切り込んで考察した渾身の一冊。

 私たちが普段何気なく使っているお金。それが一体何なのか、あなたは考えたことがありますか?
 お金と私たちの日々の生活は、切っても切れないものです。お金は私たちを幸福にもし、また不幸にもします。お金のせいではない、と頭で分かっていても私たちはお金に振り回されてしまいます。
 どうしてそうなってしまうのでしょうか?
 この本では、私たちが無条件に受け入れている世の中の「常識」や「前提」を疑ってみた結果見えてきた、お金の話が書かれています。それはノーベル賞学者やテレビの経済の評論家、専門家が絶対に言わないことです。なぜなら、ノーベル賞や学界、テレビ自体がその「常識」「前提」のもとにあるからです。
 どうしてお金の問題を追及する必要あるのか?それは現在の社会にある様々な問題の根底に、「お金」が複雑に絡んでいるからです。世界中の少なくない人々が、これまでのやり方ではこれからの未来は上手くやっていけないと気付き始めていますが、ではどうすればいいのか、誰にも分かっていないからです。分からないのならば、前提を疑ってみるべきなのです

 この本はできるだけ多くの人に読んでいただきたい。なぜなら世の中の不安を少しでも減らしたいと思うからです。お金の問題を解決するだけで全てが上手く回るとまでは言いませんが、ほとんどの問題が解決される、あるいはその糸口が見つかると思います。そのことが私自身の幸せにつながると考えています。
 私が読者の皆さんに訴えたいことは、実にシンプルなことです。ほんとうに単純な事実です。ところが真実が簡単であればあるほど、人々はそれを素直に受け入れることができないようです。私の話を聞いて怒り出す人すらいるのですから。
 私には15歳の姪を始め、12歳の甥、10歳の姪がいます。彼女らでも分かるように、15歳の女の子がパッと読んでハッキリとは分からないけれど、この本は読まなきゃいけないと思えるように進めていきたいと思います。15歳の女の子がちょっと背伸びをして読んでみたくなる本を目指すつもりです。
 また、いわゆる「陰謀論」にとりつかれ世界の将来を悲観している方々にも是非読んでいただきたい。なぜなら陰謀とは私たちにかけられた「お金の呪い」だからです。この本でその呪いを解く方法をお示ししたいと思います。そして「不景気」の世に生を受けた若者たちにも、今後の指標を示すことができると期待しています。

 お金を増やしたい人、どうやったら楽にお金持ちになれるかを考えている人には劇薬です。劇薬ですが、良薬口に苦し、なのです。

目次
はじめに
読んで欲しい人

第1章 お金の話の前に
「勉強しなさい」の言葉の裏にあるもの
教育と勉強の違い
誰も教えてくれない「勉強の意味」
やそいちの答え
人は自分の世界でしか物事を判断できない
科学的態度とは 
会話をするということ
価値観、世界観の違い
なぜお金の話の前に勉強の話なのか
学校では「魔法」を学んでいる、のか?
自然の中で遊ぶこと
自分の野生を取り戻せ
私はいたって普通のひとです
幸せって何?
誰にでも当てはまる真実
本当の幸せ
お金の好きな大人
私たちはお金を何に使っているのか?
現実逃避はいけないの?
私たちは「生きていくために」お金を稼いでいるのか?

第2章 お金ってなんだろう?
お金の話をする大人
お金の役割
その一:価値の尺度
コストとは 
市場価値とは
世の中のいろんな評価
本当に怖いのは
その二:交換(決済)の手段
お金か人か
お金を信用する根拠
お金の歴史 
金本位制の崩壊
経済とはコミュニケーションなり
その三:価値の貯蔵
価値の逆転
お金のひ・み・つ
政策金利について
いま、先進国で起こっていること〜マネーの暴走
いま、先進国で起こっていること〜ODAの実態
いま、先進国で起こっていること〜資本主義の終焉

第3章 経済とは
経済とはお金の流れの話ではない
地方創生とは何か
「デフレの正体」「里山資本主義」の向こうにあるもの
とは言ってもお金はいるよね
どうして地域通貨は廃れていってしまったのか
仮想通貨の広まりは何を意味するのか
円やドルの将来
資本主義の行くすえ
株式会社というもの
資本主義と株式会社、中央銀行システムがもたらすもの
グローバリゼーションの行き着く先
少子高齢化がもたらすもの
私たちの預貯金・年金の行き着く先
「消費社会と家族の解体」内田樹さん曰く

第4章 今何が出来るのか
前提を疑え
お金の呪いから解放されましょう
陰謀論なんか怖くない
普通に暮らしているだけなのに、どこが悪いというのだ?
「おとなとは」内田さん曰く
根本原因分析
仕事って、何?
消費活動を見直す
一番大事なことは
参考文献
あとがき

著者紹介
 人口七千人ほどの田舎に住む自営業者。バブルとともに生まれ、バブル膨張とともに思春期を過ごし、バブル崩壊とともに社会に放り出された1960年代後半生まれ。
 バブルで浮かれる世の中を冷めた眼で見つめ、大学卒業後就職も進学もせず、3ヶ月のインド放浪へ。インドで学んだことは「日本で(普通に生活していれば)餓死することはない」。
 帰国後、「手に職をつけよう」と徒弟制度の下、ある技術職につく。リーマンショック直後、独立資金のための借金返済を済ませるものの、以前から抱いていたお金と経済に対する疑問を徹底的に追求しようと決意する。
 大学での専攻は遺伝学。在住所商工会青年部長を経て、商工会理事を4期努める。「21世紀の経済論」は全て独学による。
 批判、ツッコミ、大歓迎!仁世を生きよう。