『可愛いお金には “幸せな” 旅をさせよ!』

14日の土曜日、ハタラクラスであった「可愛いお金には “幸せな” 旅をさせよ!」の授業に参加してきました。

ルクニシンガ」は、宮崎出身の代表日下英子さんと、“番頭”の日下竜太さんのおふたりでされています。

「美しく開かれた自給自足的生活」

これが私たちルクニシンガの夢であり、これからの世の中にひとつの生活スタイルとして提案していきたいと思っていることです。

前回2月15日に行われた「私たちの意識とお金」では、日下さんご夫妻が結婚後に経験されたことをもとに、「考え方を少し変えることで、視点を少し変えることで少ないお金で幸せな生活は送ることができるし、本当に必要なお金は向こうの方からやってくる」というお話を伺いました。

本当に必要なものは、本当に向こうからやってくるものなんですよ(^_-)これは私の実感です。

さて今回は、「私たちは普段何を考えてお金を使っているのだろう?」という気づきの機会をいただきました。

前回からのおなじみ、「他己紹介」から始まりました。
「他己紹介」ってなに?自己紹介ではなく、お隣に座った身も知らずの方にインタビューし、その人を紹介しましょうという、いきなりコミュニケーションから始めてしまうという、ルクニシンガスタイル!素晴らしい!

それぞれの他己紹介(なぜか得意技を披露する、という項目付き。これが後に使われる)が終了後、早速ワークショップが始まりました。

まずは参加者に「2000ゼニー」が配られました。そして、“商品”を記入するカードが配られます。
カードに、先ほど他己紹介で披露した得意技や、「自分が他の人にサービスできるもの、こと」を書いていきます。
そして「ルクニシンガ王国」で市場が開かれました。

さてさて、それぞれが大統領から配られた「ゼニー」を握りしめて、市場に繰り出しました。
すぐに売り切れる商品、なかなか買い手が見つからず喉をからして人を呼び込む商人(笑)
悲喜こもごも、そこには普段リアルな社会でみられる取引の縮図が出現していました。

数分後。

手持ちのお金が増えている人。減っている人。はたまた無くなってしまった人。
そこで、なぜそうなったのか?を皆で考えてみました。

「いやあ、彼から買いたかったんだけど、買いたいものが無かったんだよね」
「彼女は学生だし、付き合いも浅くないし、そういうことを考えると(商品の内容は別にして)彼女から買おうと思った」
「いざお金がたくさん入ってくると、手離したくなかったんだ実は」
「もうちょっとこういうものがあるといいな、と思ってそんなのはないの?と交渉した」
などなど、いろんな考えを持って取引がなされたようでした。

そして社会の格差は広がってしまいました。
お金がなくなった人は浪費家だったのか、というとそうではなく実は相手のことを考えてお金を使っていたこと。
お金を使わずに溜め込み、その結果大金持ちになった人はお金こそたくさん手元にあるけれど、手持ちの商品のカードはもちろん少なかったこと。その人は「そんなに欲しいという欲求がなかったから」

で、僕はどうだったのか、というと手元に3000ゼニーがありました。中間層、といったところでしょうか。商品のカードは6、7枚あったと思います。

では、どうすればその格差は無くせたのか?そこで社会の構成員による討論が始まりました。

お金が一つ箇所に溜め込まれて流通しなくなったことで、社会は一種のデフレ状態に陥りました。
お金が溜め込まれる理由は、使える機会がなかったということと、将来に対する不安によるもの、という意見が出されました。

お金は使わなければただの紙切れです
実際、大金持ちになった人は「結局、自分は一番不幸なのかも」という感想を言われていました。お金をたくさん手元に残した代わりに、たくさん市場にあったサービスを受けれなかったからです。
そして、使われなかったお金は市場の不活性化の要因となってしまったのです。

その討論では、お金を使うときに社会全体のことを考える必要がある、という気づきがありました。つまり、自己中ではだめだ、ということですね。昔の人は「お金は天下の回りもの」とはよく言ったものです(^_-)

ある参加者は「寂れた商店街の、老舗の電気屋の頑固親父」になりきっていたそうで、プライドの高さで時代に取り残され、そういった心理が自分に芽生えたとたん、周りから人が居なくなっていった、と。もちろん、手元にはお金はありません。
でも、周りときちんとコミュニケーションが取れていれば、電気屋の頑固親父も細々ながら暮らしていける訳です。
格差を出来るだけなくすには、そういうコミュニケーションが得意でない人にも意識を向ける必要がありそうです。それが、回り回って自分の利となる訳ですから。

そこに突然の大統領発表が!

社会の外から、大企業を誘致する、というのです。その企業は「安くていいもの」を「たくさん」供給してくれるから、国民の生活はもっともっと豊かになるはずだ、と。
すぐさま国民からは「そんなうまい話があるのか?大統領を信じていいのか?」という声も上がりました。
しかし大統領はすかさず「大丈夫です。私を信じなさい。責任は私が取ります」

さて、大企業「めぐみ組」が市場に参入すると、まずはその値段設定に驚きです。なんとそれまでの相場の半額です!
デフレに喘いでいた社会にとっては、(生産者にとっては)更なる打撃であったことは言うまでもありません。
しかし、消費者心理はそれを歓迎したようです。
「手元にお金はないけれど、将来を考えると嫁さん子供を養わなければならないし、できるだけ出費は少ない方がいいよな」
「大統領が大丈夫というんだ。おいおい、実際でっかい店舗に来てみると、安いだけじゃない。種類も豊富でいいじゃないか!とりあえず買っちゃおう」
と、あっという間に人々が群がりました。

その結果・・・

社会討論の後、自分のサービスの需要を見直し、新商品を開発してお金が入ってきたT君は、生活のために安いものを「めぐみ組」で購入し、結果的にまた無一文に。
ちょっとばかり小銭があった僕は、安くていいものだから大丈夫、という大統領の話を鵜呑みにして、やはり無一文に。

そして「めぐみ組」に集まった社会の中のほぼ半分のお金が、社会の外へと持ち出されてしまったのです。

・・・・といった実に楽しい、ロールプレイングゲームが行われました。

もうお分かりですね?
「社会の中のお金の流れを、簡略化して疑似体験」してきた訳です。

先ほどの社会討論でも話されましたが、「お金の流れ」を社会の構成員が常に意識する必要があること。
自分が使ったお金がどこに流れて、何に使われているのか。
お金を溜め込むことで、いわゆる不景気になること。
ということが気づきとしてあげられました。

お金は本来、経済をスムーズに運用させるための道具にしかすぎませんから、それを手元に残すだけで使わなくては本当は意味はありません。
それどころか、不景気を作り出してしまいます。もちろん、実際には溜め込まれたお金(私たちの預貯金や年金)は公共事業などとして市中に出回ることでバランスをとる働きをしています(?というのはこれがうまく行っていない訳ですね実際には)

そしてそこに問題をさらに複雑にする「(広い意味での)外資系企業」が参入することで、社会は貧しくなってしまいました。

しかし実は、社会にはお金がなくなってしまっただけで、私たちの手元にはたくさんの商品カードは残っている訳ですね。
ですから、実体経済そのものは別に以前と変わらない訳です。
お金を基準に経済を考えてしまうと、こんな簡単なことを忘れてしまいますね。

で、僕の場合。
中間層であった僕は、大統領の話を信じて「めぐみ組」で買い物をした結果、貧困層へと落ちてしまいました。
社会の中のお金がなくなってしまったので、必死にお金を稼ごうと、新商品の乱開発に走り、しまいには労働力を格安で提供しようとする始末。

「めぐみ組」の社長は、「こんなにお金が集まっても、もうこれ以上忙しいのは無理!お金を使う暇もない」と言い出す有様。
僕「ここに安くてもいいから、何でもいいから雇ってほしいという人間がいます!そのお金を使って、僕の時間を買ってください!」
心優しい社長は、そんなことまでして金儲けしなくていい、と集まったお金を持って去っていきました・・・(あくまで、ゲームの中ですからね(^^ゞ

この“僕”の場合、何が問題だったのでしょう?
まず、大統領の話を鵜呑みにしてしまいました。責任を追及しようとしても、そのときには大統領ではなくなっていました(という想定)。
結局、自分の無知が故、ということになります。
「お金は天下の回りもの」という意味を忘れ、自分が使ったお金がどこに流れていくのかをあまり深く考えませんでした。

同じ過ちを繰り返さないためには、自分のことは自分でする(責任を持つ)という自覚を持ち、お金に対する意識を変える、本当のお金の姿(役割)を理解する、ことが大切となります。
また、本当はそんなに必要ではなかったものをつい買ってしまったことは、自分の欲望に対してあまりに無防備だ、ということです。そのことも、もっとよく考えてみる必要がありそうです。(それが結果的には環境破壊や様々な社会問題につながっていきます)

そしてもうひとつ。
「社会にあるお金の量」は「めぐみ組」が参入する前までは一定だったに関わらず、商品カードの量は増えていったのでした。
これは、景気、つまり経済が活性することに必要なのはお金の量ではなく、社会を回る速度だ、ということです。(もっと言えば、この速度もそんなに速くなくていいと思います。スムーズに、回りさえすれば)

今回、とても楽しくお金の流れを意識できました。非常に優れたRPGでした。
ルクニシンガのお二人、遠いところをありがとうございました。次回も楽しみにしております(^_-)

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