コミュニティーバイク:地域で自転車シェア GPSで位置把握も 千葉・柏市で実験スタート

2009年5月28日毎日jp

環境にやさしい交通手段として、地域で自転車を共用する「コミュニティーバイク」の実証実験が千葉県柏市で始まった。同市と、市内にキャンパスがあ る東京大、千葉大などが進める「国際キャンパスタウン構想」の一環で、28、30、31日の3日間、自転車と電動立ち乗り二輪車「セグウェイ」を使用した 体験ツアーも実施。乗降場所を複数設置して、使う人にとって便利な場所で自由に乗り降りできる仕組みづくりを目指す。

実証実験の第1弾として、6月1日から7月31日まで、市内のつくばエクスプレス柏の葉キャンパスと柏たなか、JR柏と北柏の4駅を乗降場所にし た「レンタサイクル相互利用」を実施。計23台の自転車を1回300円で貸し出す。今秋には乗降場所を増やし、GPSを使って各乗降場所にある自転車の数 を調整する実験を予定している。

28日に行われたセグウェイ・ツアーでは、参加者にGPS機能付きの携帯電話を貸し出し、位置情報を集める実験も行った。セグウェイは公道を走ることができないため、大学構内や公園内などをめぐった。

今年度から同市は、千葉大学と連携して地域のリーダーを育成する社会人講座を実施しており、今回の実験の企画にはその受講生も参加している。官民 学連携の支援団体「柏の葉アーバンデザインセンター」の北沢猛センター長(東京大学教授)は「自転車の相互利用実験で、利用者数や適正料金を調べ、2、3 年後にはコミュニティーバイクの実現につなげたい。セグウェイのような新しい移動手段で、住民の選択肢が増えるといい」と話した。共用することで地域全体 の自転車数、自動車数を減らしたいという。

この地域では、これまでも自転車を使ったタクシーや、その日に利用希望者がいる場所を回る「オンデマンドバス」などを実験。環境にやさしい交通システムを検討しており、自転車利用の10%増、自動車利用の10%減を目指している。【岡礼子】

 

編集長より;気軽に乗り捨てできるようなレンタサイクルの制度があると便利ですよね。ただし、市民の意識向上が不可欠ですが(^_^;ゞ

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