http://wedge.ismedia.jp/articles/-/6859?page=1
民主党予備選は5月22日現在、獲得代議員数でヒラリー・クリントン氏(68)が2293、サンダース氏が1533だ。「数字上からサンダース氏の逆転は不可能」と言われる。勝利に必要な数は2383で、残りの全てでサンダース氏が勝ったとしても届かないためだ。その「負けが決まった」候補のために、これだけ多くの人が集まり続けるのは「政治上の伝説になる」とまで言われている。
ゆっくりとした簡易な言い回しで「自由の国米国を再び取り戻そう」「今こそ政治的革命を」と訴えるサンダース氏には、どこかマーチン・ルーサー・キング牧師の「I Have A Dream」演説を思い起こさせる面がある。それが特に若い人々を引き寄せ、熱狂させている。
「もし大統領選挙がヒラリー対トランプとなった場合、史上最悪の「嫌われ者同士の決戦」になる。世論調査で「ヒラリーを支持しない」という人は37%に上り、これだけでも過去最悪レベルの数字だ。ところがトランプ氏となると支持しないが過半数を超える。二人が戦った場合、国民には「ベスト・オブ・ザ・ワースト」の選択となる。」
ものすごい大統領選になってきました。
今回のサンダース現象はとても興味深いものです。というより、トランプvsヒラリーの「ベスト・オブ・ザ・ワースト」現象というべきでしょうか。
いずれにせよ「資本主義の枢軸」であるアメリカで、「これまでのアメリカにはうんざりだ」という機運が高まっていることは間違いありません。
でどうするのか?という点で「極右」(トランプ)に行くか「既定路線」(ヒラリー)になりつつある、しかし「左、とは言っても共産主義ではない」サンダースが若者を中心に高く支持されている、というのは、まさしく資本主義の崩壊を象徴している、と見ています。
キング牧師は人種差別に対して立ち上がり、伝説となりましたが、サンダース氏は経済差別に対しての伝説になるのかもしれません。
2016年の大統領選からパラダイムシフトは始まったのだ、と。